会長挨拶

平成30年11月吉日
邦空館後援会発足のご挨拶

                          会長 井手  齊

邦空館後援会の発足にあたり大切な会長職を拝命し謹んでご挨拶申し上げます。

唱歌「青葉の笛」にまつわる物語があります。
源平の戦いで一の谷の合戦に敗れた平家は海へと敗走致しました。平家の若武者平敦盛は船に乗り遅れ、只一騎馬を泳がせ船を目指しました。そこに残党狩りを行っていた源氏の武将、熊谷次郎直実が現れます。 直実の「勝負しろ」との呼びかけに応えて、敦盛は馬を返し波打ち際で直実に組み敷かれる。
我が子位の年齢の若者と知った直実は助けてやりたいと思いますが、既に味方の軍勢が迫っていました。辱めを受けまいと敦盛は「早く首をはねろ」という。
他の者の手に掛かるよりはと、心で泣きながら敦盛の首をはねます。 手にかけた敦盛の腰には錦の袋に入った名笛青葉が。 直実はその前日戦場に響く美しい笛の音の音を聞き感銘を受けていました。 戦場でも情緒を忘れぬ平家の武士に。その幼き若武者の命を奪ったのだと悟って、直実は世の無常を感じ出家してその生涯をかけて敦盛を弔いました。(2005年講談社より発行されました前野徹著 新歴史の真実より引用させて頂きました)

私達日本人は、馬を返した敦盛の美学にも直実の心情にも心動かされる感受性を持っています。 四季折々の自然に恵まれ山紫水明の国で暮らした日本人は様々な虫の音一つを聞き分け楽しみ、秋の枯葉に物の哀れを感じ、川のせせらぎにしても同様に情緒を感じます、そして一旦緩急有る時には毅然として立つ強い心も持っております。 私共後援会一同は邦空館の子供達に空手道の稽古を通じてこの世界に誇れる日本人の魂をしっかりと受け継いで貰いたいと願っております。 
師、先輩に対する尊敬のこころと礼儀、同輩友人に対しての真の友情と絆、後輩年少者に対してのやさしさと思いやりを持ち、試合に勝って勝利の喜びを知り、敗者へのいたわりの心を抱き、負けても再び立ち上がり挑戦する、素直で健康で強い精神を持った少年少女に成長して貰いたいと思います。 子供達が''邦空館で空手道を学んで良かった''と心から思える様な、そしてやがて社会人になった時、邦空館で培った色々な事が大いに役立つ様、環境の整備に全力を尽くしてゆきたいと思います。 後援会活動にご賛同頂けましたご父兄の皆様方には会費等のご負担をお掛けする事に成ろうかと思いますが、何卒ご協力の程宜しくお願いを申し上げます。